こどもたちからの質問 Q&A 第10回定期演奏会アンケートより

2015年4月12日(日)、ティアラこうとう 大ホールにて、ブロッサム フィルハーモニック オーケストラの第10回定期演奏会が開催されました。

その際に実施されたアンケートでは、楽器や演奏会、オーケストラなどについて、こどもたちからたくさんの質問が寄せられました。

そこで、ブロッサム・フィル常任指揮者 兼 音楽監督の西谷 亮(にしや りょう)が皆さんの質問にわかりやすくお答えします!

※文章中の漢字は、質問してくれたこどもたちにあわせて使用しています。

なんでおおきなおとがでるんですか?


ちからづよくゆみをひいたり、いきをいっぱい入れたり、おもいっきりたたいたり、と、どんながっきでもおおきなおとをだすことができます。でも、ひとつひとつのがっきがだせるおおきなおとにはげんかいがあります。
もうこれいじょうおおきくならない、っていうとき、オーケストラでは、みんなのちからをあわせて、もっともっとおおきなおとをかなでることができます。
ひとりで「おーい」ってさけんでも、とおくの人にはきこえなくても、みんなでこきゅうをあわせて、せーので「おーい」といえば、こえがとどく・・・みたいかんじです。
きょうのえんそうかいでは、「みんなでせーの」を86にんでやっていますので、とーってもおおきなおとをだすことができるんです。

どうやって、かね(チャイム)をやっているんですか?


ステージのうらがわ(とびらのむこう)におおきなかねがおいてありました。
いちばんおおきなかねは、おもさが 360キログラム もあります。おすもうさん2人ぶんぐらいのおもさです。
しきしゃのしじにあわせて、きづち(木でできたトンカチみたいなバチ)をつかって、おもいっきりたたいています。
がくふには、「おおきなおと」や「ちいさなおと」でえんそうしなさい、とかいてあるので、おんりょうにきをつけながらえんそうしています。
おとのおおきさをちょうせいするために、すこーしとびらのあける大きさをかえたりしていたんですよ。きがつきましたか?

演そう中に大変だなと思ったことはありますか?


とっても多い人数で演そうしていますので、こきゅうを合わせるのが、いちばんたいへんです。
どんなにむずかしい曲でもいっしょうけんめいれんしゅうすれば、いつかえんそうすることができるようになりますが、ひとりひとりがじょうずでも、こきゅうがあわなければ、オーケストラのえんそうにはなりません。
みんなでこころをあわせて、いっしょにえんそうする、というのがとってもむずかしいところだと思います。

今までで一番大変だと思ったことは何ですか?


きんちょうしすぎない、ことだと思います。
ステージに上がるときは、たくさんの人の前に立つので、どうしてもきんちょうはしてしまいます。でもきんちょうしすぎてしまうとガチガチになってしまうので、いい演そうができません。
ぎゃくに、ぜんぜんきんちょうしていないと、演そうをしている長い時間、ずっと集中していることがむずかしくなってしまって、これもまたいい演そうができなくなってしまいます。
今までで、でもありますし、これからもずっと、一番大変なのは、「さいこうの演そうをとどけることができるほどよいきんちょうをたもつこと」だと思っています。

オーケストラを、なんさいからはじめてますか?


はじめてオーケストラでえんそうをしたのは、こうこうせい(17さい)のときでした。そのときは、しきしゃではなくてトランペットをえんそうしていました。
がっきをいつからはじめているか、どんながっきをやっているか、などでオーケストラをはじめられるとしは、いろいろです。
オーケストラのメンバーのなかにも、さいしょはちゅうがくやこうこうからすいそうがくぶでがっきをはじめたひともいます。また3さいとかちいさいころからがっきをやっていたひともいます。なんさいからはじめても、いいとおもいますよ。
こうとうくでは、こうとうジュニアオーケストラがありますので、チャンスさえあれば、もっとはやくオーケストラをはじめられると思いますよ。

なんで黒の服で統一しているの?


オーケストラの演奏は何百年も前から行われていて、その歴史にヒントがあります。
もともと、オーケストラの演奏は貴族などの特別な人たちのために行われていました。バッハやモーツァルトといった人たちが活躍していた頃ですね。
偉くて高貴な人たちの前で演奏するためには、正装(敬意を表すための正しい服装)をして演奏をしていました。
その昔からの流れもあり、いまでも演奏する人は正装をしているため、黒い服になっています。
今日演奏する際に男の人が着ている服は、えんびふくといってしっぽがついた形をしています(白い蝶ネクタイっていうのも、きまったルールです)。
実は、正装というと、朝、昼、夜で着るべき洋服が違ったりするんですよ。
えんびふくは、本当は夜用の正装着ですが、「特別なとき」には昼間も着ていいことになっています。
今日は特別な日だったんですよ。
※諸説あります。

がっきはぜんぶで何しゅるいですか?


きょうのえんそうかいでは、
ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、ピッコロ、フルート、オーボエ、イングリッシュホルン、クラリネット(4しゅるい)、ファゴット、ホルン、トランペット(2しゅるい)、コルネット、トロンボーン、バストロンボーン、チューバ(2しゅるい)、ティンパニ(5台)、小だいこ、大だいこ(2しゅるい)、あわせシンバル、つりシンバル、トライアングル、かね(2しゅるい)、ハープ
を 86 にんでえんそうしていました。
こまかくかぞえると31しゅるいになりますね。
オーケストラのきょくのなかには、もっとたくさんのがっきをつかうものもありますので、いろんなえんそうをききにいって、たくさんのがっきがかつやくするきょくをさがしてみるのもおもしろいかもしれませんよ。

今までで一番大変だった曲は何ですか?


大変だった曲といえば、どんな曲もとっても大変です。
ブロッサムフィルで2013年に演奏した「白鳥の湖」(チャイコフスキー作曲のバレエ音楽)は、全部で3時間半もかかったので、演奏する人だけではなくて、聞いているお客さんも大変だったかもしれませんね。
演奏をする、という中で一番大変なのは、実は行進曲(マーチ)かな?と思っています。
ラデツキー行進曲などは有名なマーチですね。
一定のテンポやリズムで乱れることなく、ちゃんと歩けるように演奏しなければならない曲なんです。一定のテンポやリズムじゃないと、歩きにくくってしょうがない(笑
かんたんに見える(聞こえる)曲ほど大変な曲かもしれませんね。

なんでピアノをひかなかったんですか?


オーケストラのきょくには、ピアノをつかうものと、つかわないものがあるんです。
曲をかいた人(さっきょくしゃ)が、「こんなおとでえんそうしてほしい」とそうぞうしながらがくふをかくのですが、そのとき、おもいえがいた音のなかにピアノのねいろがあったか、なかった、というちがいです。
ごはんをたべるとき、いつもごはんではなくて、たまにはパンもたべたくなりますよね。そうしたら、おかずもかわったりませんか?
オーケストラでも、いつもピアノじゃなくて、いろんながっきがとうじょうしたり、くみあわせがかわったりするんですよ。

練習はどのようにしているんですか?


ブロッサムフィルでは、演奏会の前に全体での練習を3日間します。1日あたり、だいたい4時間ぐらいです。
ですので、2時間の演奏会をするために12時間の全体練習をしていることになりますね。
でも、これは全体での練習の時間。
全体練習の前に、ひとりひとりがちゃんと全体練習までに上手に演奏できるように練習してます。
みんなこっそり一生懸命練習して、全体練習の時にはあたりまえのようにちゃんと演奏できるようになっているんですよ。

ハーモニーをきれいにするにはどうしたらいいですか?


ピアノをひくのとはちがって、オーケストラのばあい、ハーモニーを作るときには、なんにんもの人たちやいくつかの楽器を組み合わせることになるので、きれいにするのはとてもたいへんなことです。
ひとりひとりがただしい音をえんそうすることもひつようなのですが、なにより、まずはこきゅうを合わせて、おたがいの音を聞き合うことがたいせつです。
明るいひびきか、くらいひびきなのか、やさしいのか、きつい感じか、といういろんなふんいきをお互いの音から感じ取ってあわせていくんですね。
みんながおなじ方向を向いていないと、きれいなひとつのハーモニーはできません。
でも、プロになると、おたがいのことを感じる力がとってもすごいので、あっというまにきれいなハーモニーができあがるんですよ。

ヴァイオリンやビオラ、チェロ、コントラバスが前の方で、という並び方は何でですか?


300年い上前からつづくオーケストラのれきしのなかで、すこしずつへん化をしながら今のならび方になりました。
オーケストラによってげん楽きのいちがちょっとちがうこともあります。えんそうする曲によってかえることもあります。
このならび方になったのは、みんなで一しょにえんそうするために、おたがいを聞き合えるように(アンサンブルしやすいように)するためです。

指き者、というやくわりが生まれたのは、オーケストラが生まれるよりずっとあとのこと。
それまでは、人数が少なかったりしますが、指き者なしでえんそうしていたり、コンサートマスター(ヴァイオリン)が指き者のかわりのようなことをしていました。
なので、半円のようになって、コンサートマスターが見やすくなっていたんですね。
その後、指き者という役わりが生まれると、指き者を中心にして、みんながちゃんと指き者を見ることができて、指き者もえんそう者をちゃんと見ることができるいまの配ちになりました。

げん楽き(ヴァイオリンやビオラなど)は、かん楽き(フルートとか、トランペット)より音が小さいので、ステージの前にいてお客さんによく聞こえるようになっています。だがっきが一番うしろなのは、音が大きいから遠くにあるんですよ。
ちなみに、げん代(さい近)に作曲されたオーケストラの曲では、このかたちにこだわらず、ホールのあちこちにがっきを配ちしたりするような曲もあるんですよ。

他にも、「西谷さんに聞いてみたい!」って質問があったら、次のメールアドレスに質問を送ってね。

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